シリコンスポンジと両面テープは接着しにくい?実験してみた!【後編】

素材について

耐熱性に優れ、特殊品もあることからさまざまな場面で使われているシリコンスポンジ。
実は、シリコンスポンジは接着剤や両面テープと相性が悪く、接着しにくいのです。

前編では、実際にどれほど接着しにくいのか、アクリル系粘着剤の両面テープで実験しました。
▶前編はこちら

後編の今回は、シリコン系粘着剤の両面テープを使って実験します。

今回も俺たち、スポンジ実験隊がレポートするぞ!

どんな結果になるか、楽しみだ!

実験材料

シリコンスポンジ 1枚
 耐熱温度200℃
 独立気泡
 硬度(皮膜面)20°
   (スライス面)15°

両面テープ C
 シリコンゴムやシリコンスポンジの接着用
 シリコン系粘着剤

前回使った両面テープA・Bは、汎用品でアクリル系粘着剤だったな。

 

実験手順

1.シリコンスポンジの皮膜面とスライス面に、3cm角の両面テープを貼る。
 このとき、両面テープを剝がしやすいようセパレーターを挟んでおく。

2.直射日光のあたらない場所で、室温で1週間以上置いて定着させる。

3.両面テープを剥がして、接着の具合を見る。

おっ!今回はしっかりくっついてそうだぞ。
剥がしてみよう!

 

実験結果

両面テープC:皮膜面

かなりしっかりと接着されており、剥がすのに力が要る。

こ・・・これは前回とは比べものにならない!!

ようやく剝がれた・・・セパレーターを挟んでいなかったら、もっと剥がしづらかっただろうな。

 

両面テープC:スライス面

しっかりと接着されており、剝がすのに力が要る。

皮膜面ほどじゃないけど、スライス面もしっかりくっついてるわ!

 

—–実験後のシリコンスポンジの表面—–

皮膜面
スライス面

皮膜面には粘着剤が残り、スライス面は一部ちぎれた。

 

まとめ

両面テープA両面テープB両面テープC
汎用品
アクリル系粘着剤
低温接着性◎汎用品
アクリル系粘着剤
シリコンスポンジ用
シリコン系粘着剤
皮膜面はがれにくさ ★☆☆☆☆はがれにくさ ★☆☆☆☆はがれにくさ ★★★★★
スライス面はがれにくさ ★☆☆☆☆はがれにくさ ★★☆☆☆はがれにくさ ★★★★☆

こんなにはっきりと差が出るんですね!

シリコンスポンジを接着するなら、シリコン系粘着剤の両面テープ一択だな。

ご参考になりましたでしょうか?
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