スポンジについての知識がなく、スポンジ選びにお困りではありませんか?
スポンジ素材を比較したいのに、用語の意味がよくわからず難しいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういったスポンジ選び初心者の方向けに、用語解説をしていきます。
スポンジに関して全く知識がない方でも大丈夫!
スポンジ加工メーカーの丸鈴が、ひとつひとつ解説していきます。
スポンジの「比重」の意味
スポンジの「比重」は、同じ体積の水の重さと比較したときのスポンジの重さのことです。
主に、ポリウレタンフォームの説明に使われる表現です。
比重が大きいほど重くなります。
1Lの水と比較して考えてみましょう。
1Lの水と同じ体積のスポンジが50gだった場合、
50(スポンジの重さ)÷1000(水の重さ)=0.05
と計算し、このスポンジの比重は0.05となります。
スポンジの「硬度」の意味
スポンジの「硬度」は、文字通りスポンジの「硬さ」のこと。
硬度計にはさまざまなものがありますが、スポンジはC硬度計やE硬度計で測られることが多いです。
主に、ゴムスポンジやシリコンスポンジの説明に使われる表現です。
±○という表現は、公差のこと。
「硬度 10°±5°」とあったら、「硬度は基本10°で、5°までの誤差が生じる可能性あり」という意味。
生産の状況によって誤差が生じる場合があるため、このように書かれていることが多いです。
スポンジの「〇倍発泡」の意味
スポンジの「○倍発泡」とは、「材料を○倍に膨らませたもの」という意味です。
主に、ポリオレフィンフォームの説明に使われる表現です。
例えば、15倍発泡のものよりも30倍発泡のものの方が大きく膨らませているため、30倍発泡の方が空気の占める割合が高いです。
なお、例えば同じ30倍発泡であったとしても、異なる素材であった場合、材料も異なるため同じ構造にはなりません。
「独立気泡」「連続気泡」の意味
独立気泡は、スポンジの中の気泡が他の気泡とくっついていない(独立している)構造のことです。
ポリエチレンフォームやゴムスポンジに多い構造*で、水や空気をあまり通しません。
*一部連続気泡のものもあります。
ビート板は独立気泡です。
連続気泡は、スポンジの中の気泡が他の気泡とくっついている構造のことです。
ポリウレタンフォームに多い構造で、水や空気を通しやすく、水を含むこともできます。
食器洗いスポンジは連続気泡です。
「エーテル系」「エステル系」の意味
エーテル系・エステル系は、ポリウレタンフォームの分類名です。
原料の成分が異なるため、性質も異なります。
それぞれについて詳しくご紹介します。
エーテル系ポリウレタンフォーム
当社楽天ショップ「スポンジ雑貨店」で取り扱っているエーテル系ポリウレタンフォーム
エステル系よりもフワフワしており、ソフトな感触です。
水に強く、食器洗いスポンジやクッションに使われる素材です。
エステル系ポリウレタンフォーム
当社楽天ショップ「スポンジ雑貨店」で取り扱っているエステル系ポリウレタンフォーム
エーテル系よりも柔らかさが少なく、ハードな感触です。
油に強く、工業用途に使われることの多い素材です。
加水分解(水分・湿気による分解反応)を起こしやすい性質なので、注意が必要です。
スポンジ関連の用語の意味まとめ
比重
同じ体積の水の重さと比較したときのスポンジの重さのこと。主にポリウレタンフォームの説明に使われる表現。
硬度
スポンジの硬さのこと。スポンジはC硬度計やE硬度計で測られることが多い。主にゴムスポンジやシリコンスポンジの説明に使われる表現。
○倍発泡
「材料を○倍に膨らませたもの」という意味。主にポリオレフィンフォームの説明に使われる表現。
独立気泡
スポンジの中の気泡が他の気泡とくっついていない(独立している)構造のこと。ポリエチレンフォームやゴムスポンジに多い構造で、水や空気をあまり通さない。
連続気泡
スポンジの中の気泡が他の気泡とくっついている構造のこと。ポリウレタンフォームに多い構造で、水や空気を通しやすく、水を含むこともできる。
エーテル系ポリウレタンフォーム
エステル系よりもソフトな感触。水に強く、食器洗いスポンジやクッションに使われる。
エステル系ポリウレタンフォーム
エーテル系よりもハードな感触。油に強く、工業用途に使われることの多い素材。加水分解を起こしやすい。
ご参考になりましたでしょうか?
スポンジにご興味がありましたら、ぜひ当社の取扱素材ページをご覧ください。
ポリウレタンフォーム、ポリオレフィンフォーム、ゴムスポンジ、シリコンスポンジ、その他にも多数の素材を取り扱っております。
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