緩衝材用スポンジの種類や選び方を加工メーカーがわかりやすく解説!

素材について

緩衝材(かんしょうざい)用のスポンジ、どんなものを選べばいいのかお悩みではありませんか?

スポンジといってもさまざまな素材があり、特徴や価格もさまざま。
何を基準に選べばいいのかわかりませんよね。

そこで、スポンジ加工のプロである当社、丸鈴が緩衝材用スポンジの種類・選び方をわかりやすく解説します。
ぜひ緩衝材選びの参考にしてみてください。

緩衝材用スポンジの種類

スポンジには様々な種類がありますが、緩衝材用に使われることが多いのは、ポリウレタンフォームポリエチレンフォームです。

どちらも石油化学製品(プラスチック発泡体)で、カラーバリエーションが豊富
また、さまざまな形状に加工することができます

それぞれの特徴についてご説明します。

 

ポリウレタンフォームとは

当社楽天ショップ「スポンジ雑貨店」で取り扱っているポリウレタンフォーム

ウレタンフォーム E-22 厚み5mm×幅1M×長2Mからカット

ポリウレタンフォームとは、家庭用、工業用など幅広い分野で使用されるスポンジ材料です。
石油化学製品(プラスチック発泡体)です。
軽くて柔らかく、クッション性に優れています。
また、耐久性、衝撃吸収性、断熱性、耐熱性、耐薬品性、吸音性などの良さも特長です。
枕やクッションなどの家庭用品から自動車、産業資材、建築資材など、様々な分野で色々な用途に使用されています。
身近なものでは、E-22という品番が食器洗いスポンジに使用されています。

緩衝材用の代表的な素材:E-22(汎用) , E-35 , E-40 , E-50

 

ポリエチレンフォームとは

当社楽天ショップ「スポンジ雑貨店」で取り扱っているポリエチレンフォーム

ポリエチレンフォーム R-30 厚5mm×1000mm×1000mmからカット

ポリエチレンフォームとはポリオレフィンフォームの一種で、雑貨用、工業用など幅広い分野で使用されるスポンジ材料です。
軽くて水を通さず、耐荷重性があります。
また、断熱性、耐候性、耐薬品性、吸音性などの良さも特長です。
ビート板などのスポーツ用品からディスプレイ、産業資材、建築資材など、様々な分野で色々な用途に使用されています。
工具ケースの緩衝材に使用されているものもあります。

緩衝材用の代表的な素材:
R-30(汎用) , P-14(汎用) , T-15 , C-1202 , LD-15* , LD-45*

*:素材のにおいが気になる場合、金属への干渉が気になる場合などに適しています。

2つは似ていますが、ポリエチレンフォームの方がよりしっかりしている(硬め)と考えておくとイメージしやすいかと思います。

※以上に示した特徴は一般的なもので、当てはまらない素材もあります。

 

緩衝材用スポンジの選び方

では、何を基準にして緩衝材用スポンジを選べばいいのでしょう?

次の選び方のポイント3つをおさえましょう。

ポイント①目的・用途で選ぶ
ポイント②形状で選ぶ
ポイント③見た目で選ぶ

詳しく解説していきます。

 

緩衝材用スポンジ選びのポイント①目的・用途

緩衝材を使う目的・用途を明確にしておくことで、適した素材を選びましょう。

目的の例としては、大きく2つがあげられます。

1. 衝撃から保護するため
機能性やコストパフォーマンス、中身との相性を重視

2. 収納用の内装材として使用するため
見た目や加工の可否を重視

また、用途を考えることで目的を明確にすることもできます。
[用途] 割れ物を保護 → [目的] 衝撃の吸収
[用途] 工具を収納 → [目的] 収納・紛失防止
[用途] アクセサリーを保護・収納 → [目的] 保護・装飾

目的や用途がはっきりしていると、スポンジ選びで何を重視すべきかがわかりやすくなりますね。

 

緩衝材用スポンジ選びのポイント②形状

中に入れる物の形状と緩衝材自体の形状を基準にして考えてみましょう。

スポンジを緩衝材用に加工する際、材質によってはその加工が適さなかったり、難しかったりする場合もあります。

<例>
ポリウレタンフォーム E-22
〇 単純な加工(スリット , 抜き など)
✕ 複雑な加工(曲面に削る など)※
※ポリエチレンフォーム R-30やP-14は可能

複雑な加工や特殊な加工が必要な場合、対応可能な素材が限られる場合があります。
形状は、スポンジを選ぶ前に決めておく必要がありますね。

 

緩衝材用スポンジ選びのポイント③見た目

収納用のものや、人目に触れるものに使う場合、見た目も重視する必要がありますよね。

素材のカラーバリエーションや、保管環境と素材の相性によって見た目が変化しないかなどをチェックしておきましょう。

例えば、ポリオレフィンフォームは日に当たる場所に置いておくと黄色く変色してしまいます。
変色が目立たない色を選ぶ、別の素材にする、などの工夫が必要になってきます。

カラーバリエーションについては、汎用品のE-22、R-30、P-14などが豊富です。
P-14には「特黒」があり、真っ黒なスポンジを使いたい方によく選ばれています。

当社楽天ショップ「スポンジ雑貨店」で取り扱っているポリエチレンフォーム

ポリエチレンフォーム P-14厚5mm×1000mm×1000mmからカット

素材自体のカラーバリエーションでは足りない場合には、生地を貼ることも一つの手段です。

 

緩衝材用スポンジのまとめ

<緩衝材用スポンジとして使われることが多い素材>
ポリウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム

<緩衝材用スポンジ選びのポイント>
①目的・用途 ②形状 ③見た目

ご参考になりましたでしょうか?

他のスポンジにもご興味がありましたら、ぜひ当社の取扱素材ページをご覧ください。

ポリウレタンフォーム、ポリオレフィンフォーム、ゴムスポンジ、シリコンスポンジ、その他にも多数の素材を取り扱っております。

また、ご不明点やご相談ございましたら、当社お問い合わせページよりご連絡ください。

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